電力自由化から半年。進まない切り替え、冬はどうなる?

電力自由化から半年。進まない切り替え、冬はどうなる?

2016年4月から始まった電力自由化。9月末でちょうど半年が経過しました。新しい電力会社への切り替え件数は188万件になりましたが、これは全世帯の約3%になります。自由化開始当初は盛り上がりを見せていましたが、徐々に切り替え件数が減ってきており、冬はどうなるかが注目されます。


9月末で電力自由化から半年。188万件が切り替えを実施

電力自由化から9月末で半年が経過しました。切り替え件数は188万件と結構な数字になっていますが、全世帯の割合でみるとわずか3%になります。もう半年、まだ半年ととるかで数字の印象は変わってきますが、当初の予想からすると切り替え件数は低調な数字になっていると言えるでしょう。

月別に見ると徐々に鈍化している

電力自由化は4月の解禁前に50万件くらいの切り替えがありました。各社早期割引などを展開し、プロモーションも行っていたので、結構関心を持った方が多かったと思います。しかし、実際4月に入ってからは切り替え件数が徐々に減っています。

4月は約31万件、5月は約22万件、6月は約23万件、7月は約21万件、8月は約20万件、9月は約21万件となっています。4月がピークで、後は20万件台前半で推移しているのです。夏になり電気代を気にして切り替える方が多いと予想されていましたが、実際はあまり関心が高まりませんでした。

地域格差が鮮明に

切り替え件数188万件のうち、ほとんどの割合を占めているのが東京電力と関西電力管内です。東京電力管内は108万件、関西電力管内は38万件となっており、約8割が関東と関西で占められています。続くのが中部電力管内で14万件、九州電力管内で9万件、北海道電力管内で9万件、東北電力管内で5万件、四国電力管内で1万件です。中国電力と北陸電力管内に関しては1万件にも届いていません。

参入業者の数と元々の電気料金

地域格差があるのは、参入業者の数と元々の電気料金が違うためです。関東や関西圏は数十社の業者が参入していて、いろいろなプランを選ぶことができますが、北陸や四国に参入している業者は非常に少ないです。また、元々北陸などは電気料金が安いことで知られていて、切り替えるメリットがないことも理由になっています。

参入会社にも格差が

また参入している会社にも格差が生まれています。契約件数を獲得している会社にかなり偏りがあるということです。電力自由化に合わせて参入した会社は300社以上ありますが、実際に契約をたくさん獲得しているのは東京ガスや大阪ガスなどのガス系、ENEOSでんきなどのエネルギー系、東急パワーサプライなどになっています。トップの東京ガスは53万件もの契約を獲得しています。つまり、関東圏の切り替えの約半分が東京ガスになります。

冬はどうなる?

冬は一般的に夏よりも電気代が高くなります。高い電気代の請求が来て、切り替えを検討する家庭はあるかもしれません。しかし、夏の状況を見ると冬に急激に伸びることは考えづらいです。というのも、新電力会社に切り替えても数%安くなるだけなので、あまり価格メリットがありません。今後どのような動きを見せていくのか注目です。

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